世界のあちこちに活躍している日本人のピアニストやバイオリニスト、 音楽関係の皆様の縁でピアノ装飾や漆装飾が生まれました

蒔絵職人が、ここ10年で7度渡欧し、蒔絵沈金などの装飾技術をPRとともに、 世界に広がる製品や漆器以外の分野での装飾の可能性を探っています 


 ウィーン在住の演奏家

パリ、ウィーン、ジュネーブ、チューリッヒ、南ドイツ、ベルリンなど色々な都市に出かけ、 工芸職人の立場から、欧州の工芸やものづくりを見るとともに、色々な「縁」を 繋いでいます


南ドイツIsny 冬のある日のバザール

 


 ジュネーブ日本大使館


スイスでは、ある「蒔絵展示会」会場を、パリ展示会で名刺を頂いた大使の計らいから、 オーナーが日本の工芸に関心がある 有名ホテル ボーリバージュで開催する事になりました

ボーリバージュはエリザベートゆかりのホテルです





音楽の都ウィーンでは王宮ゆかりの建物で



 ハプスブルク家御用達の銀細工メーカーの工房風景


なぜか身近に感じる工芸工房風景 (手わざの工房は世界共通・・)


欧州から装飾依頼のピアノパーツ が届いた


欧州と日本を繋ぐ架け橋を考えて、蒔絵デザインは日本の国蝶「オオムラサキ」と欧州に良く見られる「キアゲハ」


 これらは、一蒔絵師職人の欧州との色々な繋がりの1コマです


<ピアノ装飾の原点>

長年輪島塗の産地で塗師屋として漆業を営み、音楽を身近にする工房として、 この様な世界の縁(えにし)から生まれた蒔絵や沈金などを、音楽に関わる装飾として注目してまいりました。

それらは、輪島の産地が積み上げてきた漆技術職人の技を、デザインだけではなく他分野での応用として、更に進化させ新たな可能性をもたせられると考えています。

伝統は、過去の技術の継承も大切だが、それに則る応用の多様化こそが時代に沿う工芸技術としての進展が図られると信じます。

また漆の加飾技術を漆器から離してみると、あらためて蒔絵沈金技術のキャパシティの大きさや魅力を再認識されられるのです。その事が一蒔絵職人の取組みが世界の色々な皆様に関心を寄せられ「えにし」を生み出しているのでしょう。

音楽に関わり音楽の世界の皆様に、私たちが新たに作り出す装飾や、高品質なピアノの黒塗装が生まれた原点である「漆」 その装飾技術「蒔絵沈金の新たな表現」をご覧頂けましたら幸いです。

それらは、近年の美術工芸作品の様なインパクトはありませんが、本来の日本の心、華美ではなく上質な「室礼」を感じる、野花を飾るが如くピアノや音楽に寄り添う、そんな装飾を考えています。